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メキシコが舞台となっている映画レジェンド・オブ・メキシコ(2004年 ロバート・ロドリゲス監督 アントニオ・バンデラス主演)。日本で公開された当時に試写会で見たことがあったのですが、久しぶりに見てもやっぱり面白いです!メキシコ中部のコロニアルな町並みや死者の日の様子などが映画の中でとても魅力的に映し出されているんですよね。私は以前この近辺で生活いたこともあり、観光もよくしていました。とても魅力のある町なのでここで映画の感想とともに紹介してみようと思います。

グアナファトのカラフルな家々

舞台はサンミゲル・デ・アジェンデとグアナファト

この映画の主な舞台となっている町は、メキシコ中部にあるサンミゲル・デ・アジェンデ(San Miguel de Allende)グアナファト(Guanajuato)です。映画の中の景色によく出てきていた教会はサンミゲル・デ・アジェンデにあるサンミゲル教区教会(Parroquia de San Miguel Arcangel)で、真っ青な空のもと突き刺すようにそびえ立つ教会、そして夜のライトアップされた姿は息をのむほど美しいです。

ライトアップされたサンミゲル教区教会

映画の冒頭、ジョニーデップが食事をしているシーンがあるのですが、このレストランはサンミゲル教区教会近くにある「La Fragua」というレストランで、以前はフラメンコショーなどもやっていたりと、少しスペインの香りもただようお店でした。

レストラン La Fragua
La Fragua 店内の様子

「La Fragua」の店内

サンミゲル・デ・アジェンデは最寄りのバヒオ空港から車で2時間ほどの場所にあり、メキシコシティからだとバスで5時間ほどです。リタイヤした米国人やアーティストなどの移民が多く住み、人気の観光地でもあるので治安も非常に良いです。

舞台はサンミゲから変わり、映画の後半でマリアッチ3人組が見上げている白い階段があるのですが、そこはグアナファトにあるグアナファト大学です。

グアナファトの町は小さいので、散歩がてらに歩いているとすぐにこの階段に遭遇すると思います。サンミゲル・デ・アジェンデと同じような小さなコロニアル都市ですが、グアナファトはもっとカラフルで、夜になると音楽隊がでてきたりしてまるでおとぎの国にいるようです。こちらも観光客が多くて治安も非常によく、女性でも夜に一人歩きができるほどです。私も初めてのメキシコ一人旅でここグアナファトを訪れました。

グアナファトは最寄りのバヒオ空港から車で40分ほど。最近は日本からバヒオ空港へのアクセスもかなり良くなっていますので、日本からも行きやすいと思います。

ロバート・ロドリゲス監督の世界と死者の日がかなりマッチ

しかしこの映画、カッコいいはずのアントニオ・バンデラスがなぜかコミカルに見えてしまう、なんともつっこみどころの多い映画でした。バンデラス演じるド派手なアクション、とくに両手に銃をもって踊るように撃つ姿はかっこいいんだけどクスって笑ってしまう。これは彼にしかできない動きだと思うし、このシリーズだからこその演技な感じがします。

そしてなんといってもギターケースで遊び過ぎ!ギターケースが早変わりしてバズーカのように火を噴き出したり、爆弾を仕掛けたギターケースが突然チョロQのようにブーーーンって道を走り出して戦車に向かってく姿はもう冷蔵庫の下をめがけてチョロチョロ走ってくクカラーチャ(夏になると多発するあの嫌われ者の黒い虫です)にしか見えませんでした!!このシーンのあたりはもうやり過ぎなんじゃないかと思うほど遊んでいます。笑えました。

見どころは死者の日の決戦

終盤、ジョニーデップの”目”となるガム売りの少年にインパクトを感じる人は多いと思います。私はあの少年のシーンが一番好きでした。目の前で銃撃戦が起こってるというのに、両目から血を流してる人が目の前にいるというのに、あの落ち着きよう。そして銃撃のさなかにさらっとでてくるメキシカンジョーク。目の前で困っている人がいると放っておけない少年。もうメキシコ人らしさが凝縮された少年です。あの少年とジョニーデップの絡みのシーンにロバート・ロドリゲス監督の世界がおもいっきり広がっている感じがしました。

映画レジェンド・オブ・メキシコの死者の日のシーン

メキシコの死者の日が恐ろしく不気味な感じで描写されてましたね。進撃の巨人かっ!てつっこみたくなるような巨大なガイコツ・・・。

私も何度かメキシコで死者の日を過ごしてますが、実際はもっと陽気な感じです。

メキシコ死者の日 街中のカワイイ骸骨
こんなオシャレしてるガイコツがいたり・・・
メキシコ死者の日 街中のユニークな骸骨もはや宇宙人ですかね・・・?

といったようなおもしろいガイコツの飾りやパレードをメキシコ各地で見ることができます。

※死者の日は11月2日です。

あんな人が出演していた!?意外な豪華キャスト

そしてこの映画には、歌手のエンリケイグレシアスルベンブラデスが出演しているのがラテン音楽ファンにとっても魅力の一つ。

エンリケイグレシアスは映画の中でも歌手という設定なのか、あの甘い歌声を少しだけ披露しています。しかしこの頃の彼ったらなんとも野暮ったい感じ・・・。エンリケイグレシアスって若い頃より、年重ねてからの方がぜんぜんセクシーで魅力がでてきてますね(あくまで個人の感想)。イグレシアスさまは2021年9月に惜しくも歌手を引退してしまいました。

ド派手に銃撃戦を繰り広げるシーンばかりの映画ですが、グアナファトやサンミゲル・デ・アジェンデは実際とても落ち着いた静かな町です。

サンミゲル・デ・アジェンデの街並み

久しぶりにまたメキシコへ行きたいなって、この映画を見て思いました。

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