スポンサーリンク
ペルー料理は今、ペルーでどんどん進化しています。そんな進化の波に乗ったレストランが表参道にオープンしました。今回はペルー料理店Destino51(デスティーノゴーイチ)をご紹介しようと思います。

料理を食べてペルーを旅した気分に!

2020年といえば、世界中がこれまでにないパンデミックを経験することになった年となりました。Destino51はそんな最中に日本でオープンした、本国ペルーからも注目されている期待のペルー料理店。デスティーノとはスペイン語で「目的地」という意味で、51はペルーの国番号です。 訪れたお客さんにペルー料理を食べてもらって、ペルーを旅した気分になってもらいたい、そしていつか実際に訪れてみたいと思ってほしい。そんなコンセプトを持つこのレストランは、まさに今パンデミックで思うように旅をできない人たちに向けて、素敵な空間を用意してくれているかのようなレストランなんです。

豊富な食材を持つペルー

ペルーという国は3つの地域で形成されています。
  • Costa(海岸地帯)
  • Sierra(山岳地帯)
  • Selva(アマゾンの森林ジャングル地帯)
Destino51の店内は、この3つの地域を意識したインテリアになっていて、全体的にモダンでカッコ良い雰囲気にまとまっています。ペルーといえばアンデス、フォルクローレといったような古典的なイメージはここではあまり感じられません。 海もあり山もあるペルー。それぞれの地域から収穫できる豊富な食材をふんだんに使い、伝統の域を飛び出した前衛的な料理から、移民たちによる海外の技術を取り入れたフュージョン料理まで、グルメの国として世界へアピールしているのが今のペルーなんです。 Destino51では、ペルー料理を初めて食べるという人たちにもペルーを満喫してもらえるよう、代表的なペルー料理ばかりをあえて揃えているのだそうです。 なかでもランチコースは肉や魚、ペルーならではのトウモロコシを使った料理などバリエーションがあり、どれも選んで食べることができ、満足感もたっぷり。とってもお勧めなんですよ。 では、これから私が食べたランチコースを紹介していきますね。

Destino51のお腹いっぱい贅沢ランチコース

Destino51のランチコースは間違いなくお腹がいっぱいになりますので、ぜひお腹を空かせて行くことをおすすめします!このコースの前菜とメイン料理は何品かの中からセレクトしていきます。
Canchita(トウモロコシの塩味スナック)
アミューズに入る前に出されたカンチータ。トウモロコシを炒って塩で味付けしたものです。サクサクっとした食感で、ついつい手が止まらなくなってしまいます。
Chorito a la Characa(ムール貝のボイル)
アミューズはチョリート ア ラ チャラカ。舌を噛んでしまいそうな言いにくい料理名ですよね。これはボイルしたムール貝をチャラキタというソースで和えたものです。チャラキタソースはペルーの黄色い唐辛子アヒリモとライムを混ぜたもので、これは前菜のセビチェでも使われているそうです。コリアンダー(パクチー)の香りと魚の出汁の味、そしてほんのり酸っぱめ。唐辛子の辛さにはほとんど気付きませんでした。
Cebiche de Pescado(アヒ・リモ風味キーライム真鯛のマリネ)
セビチェはもうあまりにも有名になってきているペルー料理なので、知っている人も多いかと思います。でもまだ食べたことないという人も多いようで、前菜の中でも大人気なんだそうです。 私もせっかくなのでセビチェを選んでみました。見た目は少量に見えるけども、実際はプリプリした新鮮な魚がゴロゴロと入っているのでとってもボリューム感がありました。 写真では隠れてしまってるのですが、魚の奥には茹でたサツマイモが添えられています。全体的にライムのきいた酸っぱめの味の中、この甘いサツマイモを一緒に食べると本当にいつもホッとしてしまいます。そして先ほどのカンチータのサクッとした塩味と食感や、チョクロ(ジャイアントコーン)のグニャッとした弾力のある食感、いろんなハーモニーがセビチェの美味しさを彩ってくれています。 前菜の中でもう一品、大人気なのがカウサというマッシュポテトのサラダなんだそうです。セビチェはアミューズのチャラキタソースと味が被ってしまっているので、カウサを選ぶのもありかなと思いました。
Crema de Choclo(ペルー産トウモロコシのクリームスープ)
クレマ デ チョクロはペルー産トウモロコシの温かいクリームスープ。ほんのり塩味のするこのスープは、なんだか懐かしい味がしました。あまりの美味しさにおかわりしたかったぐらいです…。緑色のポチッとしたものはワカタイというペルーハーブのソース。
Carapulcra con Costilla de Chancho(アヒパンカ風味乾燥ジャガイモの煮込み)
メイン料理には肉料理のカラプルクラをセレクト。お肉を選んだという以前に、私はカラプルクラが大好物なので、この料理があればまずは迷わずに頼んでしまいます。 カラプルクラはペルーでは昔から食べられている伝統料理で、乾燥したカチカチのジャガイモ(パパセカ)を水で戻して柔らかくし、豚肉などと一緒に煮込込んだ料理です。味付けにはアヒパンカというペルーの唐辛子を使っていますが、辛さが控えめな唐辛子なのでこの料理自体もほとんど辛くありません。特徴的なのは粉末状にしたピーナッツを和えているところ。全体的にマイルドな味にまとまっています。 カラプルクラにはグリルしたスペアリブが添えられていました。日本のペルー料理店で私がこれまでに出会ったカラプルクラにはこれ程にワイルドなものはなく、ボリューム感(もう食べ終えた頃にはお腹はち切れるかと思いました!)に関してもペルーそのものだなって思ってしまいました。ペルーで食べたカラプルクラには確かにスペアリブ付きもあり、やはりお腹パンパンになったものでした。 さらにはペルー風ライスも付いていて、これがまたいい味出しているんです。エスニック米を塩とオイル、ニンニクと合わせて炊いたもので、いい香りがプンプンしているので、この香りだけでもおかずがどんどん進んでしまいそうでした。
Helado de Lúcuma(ルクマのアイス)
食後のデザートにはルクマのアイスクリームが登場。ルクマはペルー国民にも大人気のフルーツで、フルーツそのものよりもアイスやお菓子などのフレーバーとして使われていることが多いです。味はキナコのような、これまた日本人にとっては少し懐かしさを感じるような味。アイスクリームの下にはペカンナッツのブラマンジェが広がり、この2つの味のコラボレーションも絶品。 食後の飲み物にはコーヒーやハーブティなども付いていました。ハーブティの中にもペルーでよく飲まれているイエルバルイサ(レモングラス)などがあります。 新しいペルーとの出会い、そしてとことんペルーを体験しお腹も心も大満足で、ランチコースのお値段は3500円(消費税、サービス料別)。きっと納得できることと思います。

大和魂×ラテンパワーで新たなチャレンジ

私は個人的にこのDestino51がけっこう気に入っています。なぜここが好きなのかは、私がなぜペルーを好きなのかをうまく表現できないのと似ているんですが、何か温かさや懐かしさを感じてホッとできる空間だからなんだと思います。 店員さんは南米出身の方たちばかり。フレンドリーなかたが多く、よく話しかけてくれるので1人で行っても楽しく食事ができます。オーナーは日系ペルー3世のかたで、神奈川県の鶴見にあるペルー料理店「Koky's(コキス)」も手がけ、すでに長年営業を続けておられます。Koky'sも見たところ、南米出身のかたたちでお店を回しているようでした。その分ここにいるとまるで南米ペルーにいるような気分になってしまうのです。Destino51も場所やコンセプトは大きく違うものの、この「ペルーにいる感じ」というのはそのまま引き継がれていると個人的にが感じています。 ↓Koky'sはこちらでも紹介しています↓ このように運営に日本人の手がほとんどかかっていないというところが、日本のペルー料理店では珍しく、このお店の特徴でもあると思います。 私はペルーへ行くと日系ペルーの方たちのコミュニティへ参加し、彼らの大和魂とラテンパワーにいつも圧倒されています。そんなパワーを持ちあわせた人々が、この表参道という地で新たなチャレンジに立ち向かうDestino51にはとても期待しています。 【Destino51・デスティーノゴーイチ】 場所:〒107-0062 東京都港区南青山5丁目4-30(東京メトロ・表参道駅から徒歩6〜7分) 電話:03-6712-5451 営業時間:火〜土曜日11:30〜15:00、17:30〜23:00、日11:00〜18:00 定休日:月曜日 ホームページ:http://destino51.com
スポンサーリンク
おすすめの記事