Destino51のランチコースは間違いなくお腹がいっぱいになりますので、ぜひお腹を空かせて行くことをおすすめします!このコースの前菜とメイン料理は何品かの中からセレクトしていきます。
Canchita(トウモロコシの塩味スナック)
アミューズに入る前に出されたカンチータ。トウモロコシを炒って塩で味付けしたものです。サクサクっとした食感で、ついつい手が止まらなくなってしまいます。
Chorito a la Characa(ムール貝のボイル)アミューズはチョリート ア ラ チャラカ。舌を噛んでしまいそうな言いにくい料理名ですよね。これはボイルしたムール貝をチャラキタというソースで和えたものです。チャラキタソースはペルーの黄色い唐辛子アヒリモとライムを混ぜたもので、これは前菜のセビチェでも使われているそうです。コリアンダー(パクチー)の香りと魚の出汁の味、そしてほんのり酸っぱめ。唐辛子の辛さにはほとんど気付きませんでした。Cebiche de Pescado(アヒ・リモ風味キーライム真鯛のマリネ)セビチェはもうあまりにも有名になってきているペルー料理なので、知っている人も多いかと思います。でもまだ食べたことないという人も多いようで、前菜の中でも大人気なんだそうです。
私もせっかくなのでセビチェを選んでみました。見た目は少量に見えるけども、実際はプリプリした新鮮な魚がゴロゴロと入っているのでとってもボリューム感がありました。
写真では隠れてしまってるのですが、魚の奥には茹でたサツマイモが添えられています。全体的にライムのきいた酸っぱめの味の中、この甘いサツマイモを一緒に食べると本当にいつもホッとしてしまいます。そして先ほどのカンチータのサクッとした塩味と食感や、チョクロ(ジャイアントコーン)のグニャッとした弾力のある食感、いろんなハーモニーがセビチェの美味しさを彩ってくれています。
前菜の中でもう一品、大人気なのがカウサというマッシュポテトのサラダなんだそうです。セビチェはアミューズのチャラキタソースと味が被ってしまっているので、カウサを選ぶのもありかなと思いました。
Crema de Choclo(ペルー産トウモロコシのクリームスープ)クレマ デ チョクロはペルー産トウモロコシの温かいクリームスープ。ほんのり塩味のするこのスープは、なんだか懐かしい味がしました。あまりの美味しさにおかわりしたかったぐらいです…。緑色のポチッとしたものはワカタイというペルーハーブのソース。
Carapulcra con Costilla de Chancho(アヒパンカ風味乾燥ジャガイモの煮込み)
メイン料理には肉料理のカラプルクラをセレクト。お肉を選んだという以前に、私はカラプルクラが大好物なので、この料理があればまずは迷わずに頼んでしまいます。
カラプルクラはペルーでは昔から食べられている伝統料理で、乾燥したカチカチのジャガイモ(パパセカ)を水で戻して柔らかくし、豚肉などと一緒に煮込込んだ料理です。味付けにはアヒパンカというペルーの唐辛子を使っていますが、辛さが控えめな唐辛子なのでこの料理自体もほとんど辛くありません。特徴的なのは粉末状にしたピーナッツを和えているところ。全体的にマイルドな味にまとまっています。
カラプルクラにはグリルしたスペアリブが添えられていました。日本のペルー料理店で私がこれまでに出会ったカラプルクラにはこれ程にワイルドなものはなく、ボリューム感(もう食べ終えた頃にはお腹はち切れるかと思いました!)に関してもペルーそのものだなって思ってしまいました。ペルーで食べたカラプルクラには確かにスペアリブ付きもあり、やはりお腹パンパンになったものでした。
さらにはペルー風ライスも付いていて、これがまたいい味出しているんです。エスニック米を塩とオイル、ニンニクと合わせて炊いたもので、いい香りがプンプンしているので、この香りだけでもおかずがどんどん進んでしまいそうでした。
Helado de Lúcuma(ルクマのアイス)
食後のデザートにはルクマのアイスクリームが登場。ルクマはペルー国民にも大人気のフルーツで、フルーツそのものよりもアイスやお菓子などのフレーバーとして使われていることが多いです。味はキナコのような、これまた日本人にとっては少し懐かしさを感じるような味。アイスクリームの下にはペカンナッツのブラマンジェが広がり、この2つの味のコラボレーションも絶品。
食後の飲み物にはコーヒーやハーブティなども付いていました。ハーブティの中にもペルーでよく飲まれているイエルバルイサ(レモングラス)などがあります。
新しいペルーとの出会い、そしてとことんペルーを体験しお腹も心も大満足で、ランチコースのお値段は3500円(消費税、サービス料別)。きっと納得できることと思います。