今回はペルー風サンドイッチのパンコンチチャロン(以下チチャロンサンド)が食べれる素敵なお店をご紹介しようと思います!
営業時間は週に3日ランチタイム限定
明治神宮前駅の竹下口から神宮前一丁目の信号方面に歩いていき、そこを右に曲がると前方左側に黄色い外壁の建物が見えてきます。そこにあるのがチチャロンサンド(ペルー風サンドイッチ)のお店・KHUCHI(クチ)です。
原宿の有名なペルー料理店bépocah(ベポカ)を知っていたら、この外観を見てアレ?と思うかたもいるかもしれません。このチチャロンサンド屋さんKHUCHIは、そのペルー料理店のベポカが週に3日だけランチタイムに営業しているお店なのです!
それにしても素敵な外観です!カラフルな外壁にアイアンワークを使っているところがペルーやメキシコのコロニアルな街並みを再現している感じで、ついつい向こうを懐かしんでしまいます。
ペルー風サンドイッチのメニューは3種類
ランチメニューにはサンドイッチプレートが3種類あります。人気メニューはもちろんチチャロンサンド!(メニューにはパン・コン・チチャロンと表記)チチャロンとはそもそも何なのかと言いますと
チチャロンというのは厚めにカットした豚バラ肉を、肉そのものの油と塩で水分が飛ぶまで茹で、表面をカリカリにして仕上げた塩味のきいたお肉
のことです。お店によっては表面に焼き目がついてカリカリしているのもあります。チチャロンサンドにはそのお肉と、ペルー風のマリネサラダや甘いお芋、ハーブのソースが一緒に挟まっています。
プレートにはサラダとフライドポテトがついていますが、私はユカフライというキャッサバ芋を揚げたものが大好きなので、お店のかたにポテトをユカフライに変えていただけませんか?とちょっとわがままな注文をしていまいました。お値段は調整することになるけども、変えてもらうことができてとても嬉しかったです!親切なお店のかたに感謝です。
衝撃!お肉柔らかくてジューシー!
この日はまだ5月だというのにもう真夏のような暑さでした。まずは冷たいインカコーラを飲みながらどんなサンドイッチが出てくるのかワクワクしながら待ちます。
ちなみにこのインカコーラは、ペルー本国だとガラス瓶かペットボトル入りのものしか飲めないそうで、味もこの缶入りのものとは少し違うんだそうです。缶入りの方がより炭酸が強くスカッとした感じみたいです!暑い日にはぴったりな爽快感ですね。
そしてこちらがチチャロンサンド!具がモリモリです。分厚くて柔らかいお肉が4枚ぐらい入ってました!
こちらは付け合せのユカフライ。タピオカの原料にもなっていて、スーパーフードとも言われるユカ(キャッサバ芋)は栄養価たっぷりなのでぜひおすすめ!
一緒に出てきたオレンジ色のソースは、ロコトというペルーの唐辛子を使ったもの。辛いのかと思ったけどケチャップも混ぜ合わせているみたいなので辛さはほとんどなくとてもマイルド。言われてみればちょっと辛かったかなという程度でした。ユカフライにこのソースをつけて食べるともう止まらないです!
そしてまたチチャロンサンドにガブリ。まず衝撃だったのがお肉の柔らかさ!
ペルーではよくあることなんですが、チチャロンの表面がカリカリしてて、硬くてなかなか切れないことがあるけども、このお肉は柔らかくてジュワッてしてるからかぶりついただけで千切れてしまいます。なのでパンとサツマイモのスライス、玉ねぎのサラダ、ハーブ(ワカタイ)のグリーンソースを一気に一口で味わうことができてしまうのです!
玉ねぎサラダは酸味がきいていて、そして甘味のあるサツマイモ、スパイシーなソースといろんな味がごっちゃ混ぜな感じで、これがまさにペルーのチチャロンサンドの味なのだと思います!
そしてこのパンもなんだかふわふわでモッチリ!
ガブリと豪快に美味しく食べることのできるこのチチャロンサンド。もう本国を超えてもおかしくないほどの絶品のひとつです。
メニューの中にアグアイマントのシャーベットというものがあったので、すごく気になって食後に頼んでみました。アグアイマントというのは、見た目が日本の食用ホオズキにそっくりなペルーでよく食べられているフルーツなんです。オレンジ色のプチトマトみたいな見た目で、味は甘くてほんのちょっと酸っぱくて渋みが混じったような…。日本にはなかなかこのアグアイマントのフレーバーを楽しめるところがないので貴重です。
このシャーベットは甘さ控えめでさっぱり。こってりお肉料理の後にこの柑橘系のフルーティなシャーベットはしめにぴったり(ちなみにアグアイマントはナス科の植物なのだそう)。お店を出た後もしばらくこのシャーベットのフルーティな味の余韻が口の中に残ってるほどで、暑い日差しの中を歩いているとそのまままたお店の方へ戻ってもう一度食べたくなってしまうほどの最高なデザートでした!
お店の名前KHUCHIってどんな意味?
店内にも説明書きがされているように、ペルーではサンドイッチのことをサングチェといい、国民に愛されている人気の軽食です。そんなサンドイッチを食べれるお店のことをサングチェリアと言います。そしてお店の名前になっているKHUCHI(クチ)とはケチュア語で「豚」という意味なんだそうです。ペルーにはケチュア語が由来になっている料理もけっこうあるみたいです。
私はペルー料理を食べ歩くのが大好きなんですが、こうやって料理の歴史とか意味などを知ったりするとまた一歩ペルー料理に近づけた感じがして食べる楽しみが増えていきます。
皆さんにペルー料理のことをもっと知ってもらいたい、そしてこのブログを通して伝えていけるように「ぺるゴチ!」はこれからもどんどん食べ歩いて行こうと思ってます!
【Sanguchería Khuchi・サングチェリア クチ】
住所:東京都渋谷区神宮前2-17-6
電話:03-6804-1377
営業時間:11:30-15:00(月、金、土のみ営業)
新宿エリアでチチャロンサンドが食べれるお店はこちら
https://www.perugochi.com/entry/sangucheria-ranitos/