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タコライスと聞くとどんなイメージがありますか?沖縄発祥のアメリカンフードやメキシカンフードの一種、おしゃれなハワイアン系カフェ飯など様々だと思います。実は先日、たまたまメキシコ料理店でタコライスを食べる機会があり、思わぬ美味しさにタコライスについてもう少し知ってみたくなってしまいました。そこで今回はまず「沖縄料理店」「アメリカンカジュアルレストラン」「おしゃれなカフェ」の3カ所でタコライスを食べ歩いてみることにしました。この記事ではそれぞれのお店で食べてみた感想を書いてみようと思います。

沖縄料理店で食べるラテンフード・タコライス

先ほども書いたように、タコライスの発祥は沖縄だと言われています。ならばまずは沖縄料理店へ食べにいってみようと思い、今回は横浜駅地下街PORTAにある「沖縄時間(おきなわたいむ)」さんへ行ってきました。 訪れたのはランチタイム。こちらは沖縄料理店ですので、やはりランチタイムの王道メニューはゴーヤーチャンプルーや沖縄そばなどの沖縄料理がメインです。そしてメニューの最終ページに沖縄といえばやはりこれ!的に特別枠のような感じでタコライスがありました。ランチメニュー全体の価格帯は700〜1500円ほどと幅も広く、中でも一番安いのがタコライスの750円(税込)!これに加えて、
  • アボガドトッピング+150円
  • 小かけそばセット+280円
  • スープと小鉢セット+200円
というオプションがありました。
アボガドをトッピングにつけて、小かけそばセットにしてみました。合計1180円(税込)。
サルサとアボガドは別皿になっているので、ドバッとかけて全部盛りに。私はタコスを食べるときに必ず塩をふって食べるので、タコスと同じ具を使っているタコライスということでこちらにもちょっとだけ塩をふります。 タコライスは大きく
  • サルサの味
  • お肉(タコミート)の味
によって全体の味の印象が変わると思います。こちらのサルサはほとんど辛さはなく(僅かにピリ辛)、トマトケチャップ的などちらかというと甘めの印象。タコミートはお肉だけのシンプルな味で、ちょっと肉汁の混じったジューシーな感じでした。 【タコミートについて】 タコミートとはアメリカ発祥のアメリカンタコス(クリスピーなサクサク食感の皮を使ったタコス)の具に乗せるお肉のことで、これを本場メキシコではピカディージョ(Picadillo)と言います。アメリカやメキシコなどでは、タコミート(もしくはピカディージョ)を料理する時は細かく切ったジャガイモやみじん切りの玉ねぎ、唐辛子などを一緒に混ぜたりしています。なので個人的にはタコライス用のシンプルなタコミートにはちょっと物足りなさを感じてしまいます。 サルサと肉汁が混じってタコライス全体に味が染み渡っていくので、ごちゃ混ぜにして食べるとより美味しく感じますね。個人的にはもう少しサルサとタコミートに味のインパクトが欲しいところ。マヨネーズやチーズの味の方がちょっと強く感じてしまいました。レタスカットがちょっと大きめだったので、食べづらかったのが難点。 店内には琉球音楽のようなものが流れいて、はじめはタコライスを食べててちょっとした違和感を感じてたんですが、途中で曲が変わり、ディアマンテス(沖縄出身のラテンバンド)のアルベルト城間さんの陽気な歌声が聞こえてくると、急にテンションが上がってきました。やはりタコライスは沖縄料理であるという前に、沖縄発祥のラテンフードであるというのが前提にあるんですね。

本場感ありすぎる!横須賀で食べるタコライス

さて、タコライスの発祥は沖縄ですが、誕生したのは沖縄の米軍基地ゲート前の飲食店街にあるパーラーだったんだそうです。人気メニューだったタコスをよりボリューミーにして、米兵の人たちへ安価で提供できるようにと考えられて誕生したというタコライス。 さすがに沖縄までは行けないので、今回は神奈川県で米軍基地のある横須賀へ行ってきました。このへんに行けばきっと印象に残るようなタコライスに出会えるかもしれない!さっそく調べてみたところやはりありますね。名店が。グルメ系ハンバーガーの名店なんですが、こういう所でもタコライスを提供しているみたいです。さすが横須賀ですね。 というわけで横須賀の行列ができる名店、「TSUNAMI」さんへ行ってきました。
こちらは食べログ(ハンバーガー)百名店2018にも選ばれているグルメ系ハンバーガーの人気店というのもあり、土曜日の11時半ごろに行ったにもかかわらず「ただ今満席です」との案内が。でも私は1人だったので運よくカウンター席へ案内してもらえました。入店時に「お食事出るまでに時間かかりますが大丈夫ですか?」と。ハンバーガーを食べにきているお客さんがほとんどで、お昼時にバーガーを頼むと時間かかるみたいです。でもタコライスはすぐに出てきましたよ!私のようにタコライスだけを食べに来るような客は珍しいのかもしれないです。
こちらがTSUNAMIさんのタコライスデラックス(Mサイズ・1100円税込)です!メニューには普通のタコライスとタコライスデラックスというのがあって、サイズはそれぞれMとLがあります。デラックスにはクリスピーなトルティーヤチップスとワカモレ(アボガドディップ)が付いています。もちろん私は全部盛りで!プラスちょっと塩ふりで。 これぞ、私の求めていた理想的なタコライス。私がタコライスで味の次に求めているのは、トルティーヤチップスのサクサク食感なのかもしれません。そもそもタコライスはアメリカンタコスとライスが合体したものですから、やっぱりサクサクのタコスの皮が入ってた方がよりタコライス感を味わえると思うのです。これはあくまで私の好みの話ですが。 そしてはたしてタコスのパリパリ皮と白いご飯が合うのかって話ですが、これが驚くほどに違和感のないマッチング。そもそもタコスとご飯を合わせたタコライスが誕生しているという時点で、タコスとご飯は合うと証明されているようなもんですからね。 こちらのサルサもあまり辛くはなかったです。ケチャップ的な甘い感じではなく、タコスに使うサルサ的な感じでトマトの酸味がきいていました。タコミートはやはり肉だけのシンプルなものでしたが、全部盛りにしていたらすでにもう賑やかな味や食感になっているので、十分にタコライスを美味しく味わえます。Mサイズでもご飯多めな感じでした。 ここではもうアメリカンフードの色が濃すぎて、タコライスの発祥が沖縄であるということをうっかり忘れてしまいそうになりますが、その一方やはりアメリカンな雰囲気の残る沖縄のフードをを食べているという感じも強く、和を感じる沖縄料理店よりもこちらの方が本場感を感じるところがありました!

タコライスもう一つの顔はおしゃれご飯

タコライスをおしゃれなカフェなどで見かけたことのある人も多いのではないでしょうか。私も今回食べ比べをするためにタコライスを食べれるお店を検索したのですが、圧倒的に多かったのがカフェでした。発祥の沖縄とも関係なく、タコスを出すお店でもないカフェになぜタコライスが浸透しているのか。 ハワイアン系のお店にロコモコ(ご飯の上にハンバーグなどをのせたハワイ料理)という料理がよくありますよね。そのバリエーションとしてタコライスをメニューに織り交ぜたカフェやレストランが増えてきたのがカフェ飯の一部になっていったのではないかと。あくまで私の想像ですが。 というわけで、圧倒的に多いカフェでもぜひタコライスを食べてみたいと思い、東京駅の大丸東京店内にある「Salt Water Table(ソルトウォーターテーブル)」さんへ行ってみました。
食べに行った日はあいにくの雨で、陽気な料理タコライスには似合わずの天気でしたが、こんなおしゃれなカフェだとタコライスという料理の背景や天気云々よりも、おしゃれなカフェ飯を食べることに楽しみを感じる方が大きかったです。
こちらは十五穀米のタコライス(ポテト、スープ付き・1304円税別)。ご飯が十五穀米というのもいかにもカフェというおしゃれ感。お値段も少し高めでしたね。トッピングとしてプラス100円で目玉焼き乗せにもできます。 ご飯よりも具が盛り沢山。そして十五穀米なのでヘルシー感が出ていますね。安心してという言い方も変ですが、太りそうとかジャンクフードを食べているような感覚はほとんどなかったです。 たっぷりと盛られていたサルサ、これは辛いです。お店のかたにも「ソースが辛いというお客さんが多いので少しずつ混ぜてお召し上がりください」って言われたんですが、確かに。とは言ってもどちらかというと辛いのが苦手な私でも最終的には全部混ぜてペロリと食べてしまえる辛さでした。ピリ辛のタコライスもまた美味しい。 タコミートはキーマカレーのような感じで少しゴロゴロとした食感(カレー味ではないですよ)。トルティーヤチップスも少しだけトッピングされているのでサクサク食感も味わえます。味のバランスがよく考えられているというか、全体的に上品で完成度の高いタコライスという感じでした。サイドに盛られているポテトがまたタコライスの美味しさプラスカフェ感を引き立てている感じがしました。

タコライス3店食べ比べのまとめ

3種類のジャンルのレストランでそれぞれのタコライスを食べ比べてみました。私の好みも若干入りますが、それぞれの感想を箇条書きでまとめてみようと思います。
  • タコライスは沖縄料理の一種である前に、沖縄発祥のラテンフードという前提がある
  • 米軍基地のある場所に美味しいタコライスあり
  • タコライスにはクリスピーなサクサク食感が必須
  • カフェ飯としてのタコライスは完成度が高い
  • 結局、タコライスを食べに行くならやっぱり私はタコス屋系を選ぶと思う(サルサとタコミートがすでにタコス用として準備されているため、味にこだわりがありそう)
今回は自分の生活行動範囲の中で食べ比べをしただけなので、いずれは本場の沖縄に食べに行ってみたいですね。
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