ペルー料理の中にはアマゾン地帯の料理があることをご存知でしたか?今回はそのアマゾン料理についてと、リマにあるアマゾン料理のレストランについて書いてみようと思います。
あまり注目されていないアマゾン料理
ペルー料理というとオシャレで美味しい料理がほとんどリマに集中してしまっているので、なかなか地方の料理までは注目されていない感じがしますね。しかしアマゾン地帯の料理は、毎年リマで開催されているペルー料理のフェスティバル・Mistura(ミストゥーラ)の会場などでも大きなコーナーが設置されていたりもしますし、リマ市内にもアマゾン料理を食べれるレストランがあります。
しかしアマゾン料理っていったいどんな料理なんだろうって思いますよね。私も今回食べてみるまでは全く知りませんでした。バナナとかパパイヤ、ココナッツなどのトロピカルな植物、肉よりも川の魚みたいな大雑把なイメージでしかなくて少しナゾでした。
そんなアマゾン料理の中にも代表格と言える料理があるようなんです。
初めて聞いたアマゾン料理のフアネ
アマゾン料理の代表格とも言えるこの料理はフアネというものです。味付けしたご飯やお肉などを一緒にバナナの葉っぱに巻いて蒸した料理。ちまきを思い出すような料理ですね。レストランで食べる時は葉っぱから取り出した状態で出されています。
ご飯の味付けには、炒めたみじん切りのニンニクと玉ねぎ、クミンやターメリックなどを混ぜた出汁にお米を入れて炊くようです。炊きあがって一度冷ましてからバナナの葉っぱに包み直し、この時に鶏肉なども一緒に巻いて蒸すようです。
ペルー料理全般にありがちですが、手間がかかっている料理のひとつですね。味の濃いペルー料理に慣れてしまっているせいか、フアネ自体はそんなにインパクトのある味ではなかった感じでした。トッピングされている焼きバナナや、ビネガーの味が染み込んだ玉ねぎなどの方がインパクトあって、それらをおかずにしてフアネを食べる感じでした。
上記の写真は週末に開催されているオーガニックマーケットで見かけたアマゾン料理の屋台。ここでもフアネを見かけました。この屋台では葉っぱに包んだまま売られていました。
リマ市内のアマゾン料理が食べれるお店
ペルーでわざわざアマゾン地帯まで行かなくても、リマでもアマゾン料理を食べることができます。ここでご紹介するのはスルコという地区にあるレストラン「El Encanto Amazonico」。ミラフローレスから伸びているベナビデスという大通りをひたすらまっすぐ行くだけです。とは言ってもミラフローレスからはちょっと離れています。
外観やインテリアもどことなくアマゾンのジャングルをイメージしたような作りになっています。
アマゾン料理のイメージ通り、バナナチップスがお通しで出てきました。付け合わせのサルサ(これも何かトロピカルなフルーツを使ったものでした)と一緒に食べると美味しかったです。
こちらがそのソース。パイナップルが入っていたりしてトロピカルな感じ。
フアネ以外には何を頼んでいいのかよくわからず、アマゾン料理はパサパサでモサモサ?しているイメージだったので、チルカノというペルー料理の魚介スープを頼んでみました。魚を煮込んでとった出汁のスープです。付け合わせで魚の身も出てきたのでびっくり。
こちらがそのお魚。
スープに入れて食べるのかそのまま食べるのか。よくわからなくてそのまま食べてしまいました。味にインパクトがあまりなかったような。
メイン料理には先ほどご紹介したフアネを注文。本当はもっと色々なアマゾン料理を試してみたかったのですが、けっこうボリューミーだったので残念ながら量的な問題でこれ以上は注文できませんでした。
アマゾン料理にも色々あってきっと奥深い料理なんだと思います。ちなみに魚だけではなく、燻製の豚肉料理などもあるようです。
せっかくペルーまで来たのなら、一度アマゾン料理を試してみるのも話のネタになるかもしれませんね。
❤︎¡Buen provecho! ❤︎
【El Encanto Amazónico】
住所:Av. Alfredo Benavides 4001 Santiago de Surco, Cercado de Lima
営業時間:8:00〜22:00