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治安については正直なところ、どこの国の場合でも悪いとも安全とも言い切れない部分があると思います。ですのでこの記事では、自分の経験に基づいて得た情報の共有と、私なりの治安に対する考え方や心構えについて書いていこうと思います。

リマの繁華街ミラフローレスの夜景

南米の治安は良くないのか

南米=危険、治安が悪いというイメージは昔からありますが「南米」とひとくくりにして治安がいいか悪いかを判断するのは難しいところです。

ひとつの判断材料として、外務省のホームページで公表されている危険度マップなどがあります。このマップで南米地域を見てみると「十分注意してください」という危険度の低いレベル、もしくはレベルのない地域が大半です(20195月現在)。リマも黄色く染まっています。

つまりこのマップでわかることは、危険なところは南米の中の一部であり、どこでも危ないというわけではないということです。

でもだからといって注意力ゼロの非常識な行動をしていたら、そりゃあどこでも狙われるのは当然です。南米でスリや武器を持った強盗などが日本より少ないといえばきっと嘘になるでしょう。そう考えるとやはり日本と比べたら南米は「危険」と判断するべきなのかもしれないです。

リマの危険な地域は?

なんだか回りくどい言い方をしてしまいましたが、はっきり言ってしまいましょう。

リマは危険な方だと思います!

2019年に入ってからリマでは発砲事件などが増加してきているといった話も私は耳にしています。

ちなみに、私が5週間ペルーに滞在したときは一度も危険な目には会いませんでした。さらにいうと、私はメキシコで生活していたこともあるのですが、その約5年の間にもほぼ一度も怖い目や危険な目にあったことがありませんでした(不運にも交通事故には一度あってしまいましたが…)。

でもペルーに滞在中「やっぱり危険なんだな」って思うことはあったのでその辺りを共有しておこうと思います。

ベンタニージャ地区は治安がよくない

ベンタニージャ(Ventanilla)という地区に住む友人と週末の夜に繁華街(リンセ・ミラフローレス)へ遊びに行った時のこと。私が夜中の3ごろになって「そろそろタクシーで帰る」と言ったところ、友人は

「私が住んでいる所は危ないの。こんな時間に帰ったら命が危ないから私は朝までここに残る」

と言いました。タクシーだろうが何だろうが、夜が明けて辺りが明るくなるまでは自分の住んでるエリアに近づけないとのこと。

うそ…めっちゃ怖い。日本じゃそんなとこない。

現地の人がこうやって警戒しているのを聞くと本当に怖いんだなって思うし、やはり当たり前だけど

「ここは日本とは違うんだな」

と身が引き締まる思いでした。

ちなみにベンタニージャは、リマの空港から中心地とは反対側方向にある地区。観光客はほとんど行かない場所だと思いますが、危険なエリアは存在するんだよということを私はみなさんに知っておいてもらいたかったのです。

またこのお出かけした時に、夜中にタクシーを拾って帰る人もあたりでたくさん見かけましたが、みんなタクシーに乗る前に、万が一の時のためにナンバープレートを写真に撮っていました。危険が存在するということを認識しているということですよね。ここでもやはり、当たり前なんだけど「ここは日本じゃない。危険がすぐそばに存在する国にいるんだ」と感じました。

ちなみにこれは週末の夜中の話です。夜出かける場合は特に注意しましょう。

昼間の明るいうちならタクシーに乗る時にこんなことはしませんし、よほど治安の悪いところへ近づかない限りはそんなに危険ではないと思います。

旧市街より山側にはなるべく近寄らない

セントロデリマ(旧市街)は人が多くてゴチャゴチャしていて、街並みも古く危なそうなイメージでしたが、そのイメージ通りあまり治安のいいところではないようです。た、現地の人からも「特にセントロよりも山側には危ないから行かない方がいい」と口を揃えて言われました。

セントロの街並みはコロニアル風で、明るいうちはカラフルな建物や教会などを見ることができるし、夜になるとボンヤリとしたオレンジの灯りの夜景がとても綺麗な場所なんです。観光スポットでもありますが、そういった場所以外はむやみに歩きまわるのを控え、夜もなるべく一人では出歩かないようにしましょう。

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危険な目に合わないための心構え

Photo by Paul Garaizar on Unsplash

危険はどこに潜んでいるかわかりません。気を緩めて日本にいるのと同じ感覚でいると犯罪にあってしまう可能性も高まります。

なのでその「どこに潜んでいるかわからない危険」に備えて、自分でできる心構えをしっかりと知っておくことによって、狙われる確率を低くすることができるはずだと思います。

以下、基本的なことですが参考にしてみてください。

  • 夜遅くの一人歩きはしない
    これはもう常識ですね。危険と言われている場所はもちろんのこと、自分が怖いと思う場所にも、昼間でも近寄らないようにしましょう。
  • 大きなカバンをなるべく持たない
    バッグは肩からタスキでかけられるような小さめのものが理想的。やむを得ず大きなバッグを持たないといけない場合は、中に貴重品を入れないようにしましょう。お金は現金のみを小銭入れなどに入れてポケットに入れるなど工夫しましょう。

  • 財布は無くなっても良いものに入れ替える
    私の場合、海外へ行く時は無くなってもいいような財布にいつも入れ替えています(100円ショップで売っているチャックのついたビニルのカード入れのようなものとか)。財布の中には小銭と少額の紙幣のみ。不必要な大金は絶対に持ち歩かない。買い物に行く時やお金を降ろす時以外はカードは一切持ち歩きません。カードを使うのやお金を下ろすのは計画的にしています。

  • タクシーに乗ったら方向をチェック
    タクシーに乗る場合は、何となくでもいいので自分の行こうとしている方向にきちんと向かっているかを気を抜かずに見ていましょう。
  • スマホ歩きは絶対にやめましょう
    狙われるし盗まれます!盗んでくださいと言っているようなもんです。私は街の景色などを写真に撮ってSNSなどにあげていたら、ペルー人の友人から散々「街中で写真なんて撮ってたらケータイ盗まれちゃうから気をつけて」って注意されました。

どこの国でも同じですが、旅行者丸出しの行動や格好はしないようにしましょう。

私自身、犯罪に遭遇したことがないので「大丈夫だよ」と言いたいところなのですが、やはり決してそうは言いきれません。絶対に言えません。いつ何が起こるかわからないですからね。そういった意味でも、常に気を緩めずに(だからと言ってガチガチにガードなんてしなくて大丈夫です)、せめて

「ここは日本ではないんだよ」

というのを意識して行動してほしいところです。みなさんのペルー滞在が素敵なものとなるよう、ぜひ犯罪から身を守る心構えをきちっとしていってくださいね。

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