セビーチェは国によって作りかたや味が違ったりするのをご存知でしょうか。ペルゴチ!では初めてでも作れる、ペルーの本格セビーチェ(セビーチェデペスカド・Ceviche de Pescado)の作り方をご紹介しようと思います!
ペルー風セビーチェとは
まず、ペルー風セビーチェとはどういったものなのでしょうか。他の国のセビーチェとは何が違うの?というところが気になるところですよね。
他の国のセビーチェと大きく違うのは、マリネするのに「レチェデティグレ(Leche de Tigre)」というものを使うところです。これがペルー風セビチェの味を決めるもっとも重要なものになります。また、唐辛子はペルーの「アヒリモ(Aji Limo)」を使用しています。
アヒリモは南米食材店などで購入できます(オンラインショップもあり)。
セビーチェで使う魚のおすすめは?
セビーチェで使う魚は、刺身で食べれる白身系の魚でしたらどれでも材料として使えます。私が日本のレストランで食べたセビーチェだと真鯛が圧倒的に多く、魚屋さんでも見つけやすいので家庭で作る時の材料としてもおすすめです。
ちなみにペルーではコルビナ(Corvina)やペヘレイ(Pejerrey)など、あまり日本では聞いたことのないような魚がよく使われているようですが、日本では珍しい魚になるのであまり一般的ではありません。
このレシピでは真鯛を使ったセビーチェをご紹介しています。
魚の身は端のヒレの部分をカットして、その部分はレチェデティグレに使用します。残りの身は食べやすい大きさにカットして、セビーチェとして食べる部分になります。カットしたらセビーチェを作る直前まで冷蔵庫で冷やしておきましょう。
Point
レチェデティグレの作り方
先ほどにも書いたように、ペルー風のセビーチェはレチェデティグレがもっとも重要な味付けになり、この味でセビーチェの味も決まります。なので作り方も本当に人それぞれなんですね。
ここで紹介するレシピもあくまで私自身が挑戦した味付けなので、分量なども自分の好みに合わせてアレンジしてみてください!
レチェデティグレの材料
- 魚(真鯛)の切り身…約80g
- セロリ…30g(茎の部分20センチぐらい)
- 玉ねぎ…60g
- パクチー…茎の部分を6〜7㎝ぐらいにカットした物を6本
- ニンニク…1かけ
- 生姜…ニンニクの1.5ぐらいの量
- アヒリモ…少々(とても辛いので入れ過ぎに注意しましょう)
- だし汁…300cc弱 ※ペルーでは魚のアラでとったチルカノというスープを使うのが一般的ですが、ここでは昆布だしで代用しています。
材料は全てミキサーにかけてしまうので、適当な大きさにカットしておいてください。
材料を全てミキサーに入れます。だし汁は野菜類がひたひたに埋まるぐらいまででOKです。
30〜40秒ほどミキサーにかけると、白っぽくなります。
ミキサーにかけた後、このように濾して(スプーンでかき混ぜるようにする)滑らかにしたら、レチェデティグレの完成です!
真鯛を使ったペルー風セビーチェの作り方
レチェデティグレが完成すれば、もうほとんどセビーチェが出来上がったも同然です。あとはカットした材料を混ぜて出来上がりです。
真鯛のセビーチェの材料(2人分)
- 魚(真鯛)の切り身…約120g(2㎝角のキューブ状にカット)
- 紫タマネギ…約30g(薄くスライスする)
- ライム…1/4カット
- アヒリモ…少々(みじん切りに細かくカット)
- パクチー…葉の部分を適量(みじん切りに細かくカット)
- 塩…大さじ1程度
- レチェデティグレ…大さじ4程度
セビーチェの作り方
- ボウルに真鯛の切り身を入れ、塩を入れて全体にまぶすように混ぜる。
- アヒリモとパクチーを加えて混ぜる。
- 玉ねぎを加え、ライムを絞る。
- レチェデティグレを入れて全体をよく混ぜる。
- 皿に盛り付けて完成。
セビーチェはガラスなどの器に盛るのがよく似合いますね♪
ペルーでは付け合わせに茹でた芋(カモテ)と、トウモロコシを炒って塩で味付けした物(カンチャ)を盛り合わせています。酸っぱい味付けのセビーチェに、甘いホクホクの芋がついているとどこかホッとする味になり、そしてトウモロコシがまたサクっとした食感で、セビーチェのバリエーションある味わいを楽しむことができます。
ペルー風セビーチェを作るポイントまとめ
ペルー風セビーチェの作り方をご紹介しました。以下のポイントをつかめば、初めてでも上手く作れると思いますので、暑くなってくる季節に向けてぜひペルー風セビーチェの作り方をマスターしてみてください!
ペルー風セビーチェを作るポイント
- ペルー風セビーチェはレチェデティグレの味が決め手になる。
- 唐辛子はペルー産の「アヒリモ」を使う。
- 冷凍の魚は使わず、新鮮な生の魚を使う。
- セビーチェは冷たい魚で作るのがポイント。混ぜ合わせる直前まで冷蔵庫で冷やしておく。