ペルー料理とは?エリアで異なるペルーの主食

ロモサルタード 、アヒデガジーナ、セココンフリホーレス
ペルー料理と聞いても日本ではまだあまりピンとこない人が多いかもしれませんが、ペルーは美食の国として知られており、「ワールド・トラベル・アワード」の『世界で最も美食を楽しめる国』部門で7年連続で最優秀賞受賞( より)を果たしています。欧米諸国などでは近年ペルー料理は注目されつつあり、レストランも展開されてきています。
ではペルーではいったいどんなものを食べているのでしょうか。実は日本でも馴染みのあるものがよく食べられています。

ペルー政府観光庁:ペルー観光ガイドより
ペルーの国土は三つの地帯から成り立っていて、主に食べられている料理もそれぞれ異なります。
- 海岸砂漠地帯(リマを含むペルーの海岸沿いって実は砂漠なんです!):新鮮な魚介が豊富に漁れるこのエリアでは、セビーチェなどのシーフードがよく食べられていますが、同様にお米も主食としてよく食べられています。
- 山岳地帯:アンデス地域で収穫される豊富な種類のジャガイモは3000種以上にもわたるんだそうです。もちろんこのエリアでの主食はジャガイモ。他にトウモロコシを使った料理などもよく食べられています。
- アマゾン地帯:このエリアでは、キャッサバ芋の一種であるユカを主食としています。また、食用バナナなども基本的な食材として使われています。
このように、エリアごとに主食が異なるのがペルー食文化の特徴となっていますが、実はもう一つ大きな特徴があります。
他国の文化が入り混じったペルー独自の料理
ペルーではその昔、他国から移住してきた移民たちによって、海外のエッセンスを取り入れた様々な料理が生まれてきました。それらが進化して独自の食文化を形成しているという特徴があります。
ヨーロッパやアフリカ、中国、そして日本。かつてペルーへ渡った日本人移民たちによってもたらされ、新しいジャンルとして生まれたニッケイ・フュージョン料理もペルーでは今ブームになっています。

ニッケイ・フュージョン料理の一つと言われるセビチェ風味のマキ寿司(Maki Acebichado)
↓ニッケイ料理についてはこちらの記事で詳しく書いています↓

代表的なペルー料理
セビチェ(Ceviche)
セビーチェはペルーだけに限らずラテン諸国で食べられている料理ですが、ペルーではもう国を代表する料理と言ってもおかしくない伝統的な料理です。
ペルーのセビーチェの特徴は、レチェデティグレという魚の出汁を使っているところです。カットした鮮魚をライムの汁でしめ、薄くスライスした玉ねぎやパクチーなどを和え、レチェデティグレをたっぷりかけています。
↓セビーチェのレシピはこちらで紹介しています↓
ペルーにはセビチェリアというセビーチェの専門店も多く、特に夏になると海辺などでもよく食べられる人気の料理。毎年6月28日がペルーの国で定められているセビーチェの日です。
ロモサルタード
ロモサルタードもセビーチェと並んで国を代表する料理と言われています。牛肉と玉ねぎ、トマトとフライドポテトを炒めたシンプルな料理ですが、味付けに醤油を使っているところなどが日本人の胃袋を掴む味となっています。どのペルー料理店でも必ずと言っていいほどメニューにある料理です。
↓ロモサルタードについてこちらで詳しく紹介しています↓
アヒデガジーナ
黄色い色をしたカレーのようなこのアヒデガジーナは、ペルーの黄色い唐辛子「アヒアマリージョ」を使って作られています。チキンの出汁をはじめとした様々な材料で混ぜ合わせているので、辛さも控えめでとってもクリーミー。優しい味です。
↓アヒデガジーナのレシピはこちらで紹介しています↓
カウサレジェーナ
まるでケーキのようにデコレーションされたこのカウサレジェーナは、マッシュポテトをアヒアマリージョやライムなどで味付けしたペルー風のポテトサラダ。ポテトの間に挟むものや盛り付けるものは自由!コース料理などの冷菜としても定番の料理です。
↓カウサレジェーナのレシピはこちらで紹介しています↓
インカコーラ
黄色い色をしたこのインカコーラはゴールデンコーラとも言われています。コカコーラのような爽快感というよりも、甘ったるい感じのする炭酸飲料。ペルー料理にとてもよく合う味です。日本ではアメリカで生産されている缶入りのインカコーラが一般的に販売されていますが、たまにペルー産の瓶入りのインカコーラが飲めるペルー料理店などもあります。
↓インカコーラについてこちらでも記事を書いています↓
ピスコ
