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2016年から海外で試験的に開催されていたスペイン語の国際試験SIELEServicio Internacional de Evaluación de la Lengua Española)が2018年より東京でも受験できるようになり、徐々に注目され始めています。

Photo by  Life-Of-Pix

DELEとSIELEどちらを受験する?

これまではスペイン語の国際試験といえばスペインのインスティトゥト・セルバンテスが開催しているDELE(Diploma de Español como Lengua Estranjera)が主流でした。しかし近年、SIELEという新しい試験を目にするようになり、どちらを受験すれば良いのか悩むかたも増えてきているのではないかと思うのです。

私は過去に何度かDELEを受験したことがあり、SIELEも2018年に2度受験しています。その経験の中で自分なりに感じた2つの試験の違いや、どちらを受験するかを選ぶ基準などを書いて見ようと思います。

DELEとSIELEのテスト問題の内容には大きな違いはありません。しかし受験方法はまったく異なり、採点や合否判定などに大きな違いがあります。

SIELEを初めて受験した時の感想などはこちらでも書いています。

取得したレベル(A1〜C2)やスコアを受験後にどう活かしたいのか。その目的によってどちらを受験するのが良いかを判断できると思うのです。

求人条件にあるレベルについて思うこと

スペイン語の試験を何のために受験しようとしていますか?

もしスペイン語を使う仕事を探している人なら、求人条件欄にはスペイン語レベル○○以上(A1〜C2)と要求されていますので、受験を考えると思います。

私も以前はよく求人欄を眺めていました。以前はDELE〇〇以上と書かれてることが多かったですが、最近はDELEとは書かれていないものが増えている気がします。

DELEは一度合格すると永久に有効な資格となります。私は現在のところB1を取得済なんですが、取得したのは2014年のことでメキシコから帰国した直後のことです。最近ではスペイン語の勉強もあまりしていなくて会話力も落ちてきているので、B1レベルはもうキープできていないような気がします。

この状態でスペイン語条件B1以上の求人に応募したくても、正直なところ自信がありません。昔にとったDELEのレベルだとアップデートがされていないため、現在の実力を測ることはできなくなってしまいます。

そこで活かすことができるのがSIELEの結果です。

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SIELEの活かし方とは

SIELEは資格の有効期限が2年です。合否判定ではなくスコア評価であることなどがDELEとは大きく違い、またスコアと同時にA1〜C1レベルでも判別されます(SIELEはC2レベルはありません)。結果が出るのも最大3週間後とDELEの3ヶ月に比べたらだいぶ早く、就職活動などには嬉しい速さです。

試験も東京では週に1回ペースで開催されています。実際に就活中で、DELEだと間に合わないからとSIELEを受験して活用してる人もいました。

SIELEはちょっと自分のスペイン語力を証明したいときに必要な資格としてDELEよりは柔軟なステップで受験でき、かつアップデートされた実力であることが証明できるわけです。

勉強をした証に、もしくは達成感を求めるならDELE

DELEはまず自分で受験するレベルを選びます。試験の実施回数も年に3回ほどと少なく、しかも結果は合格か不合格かなのでそれはもう必死になって勉強をします。

私も試験前は勉強しをないと罪悪感を感じてしまったほど、取り憑かれたような日々でした。自由が奪われるような感じでそれはもうプレッシャーで。だからこそ試験が終わった後の開放感たるものや、まして合格した時の達成感と喜びは、あっさりと結果の出てしまうSIELEとは比べものになりません。

こういった達成感や勉強を頑張った証などを求めているのならやはりDELEだと思います。しかもDELEの口答試験は1対1の面談形式なので色々な思い出も残ることでしょう。

今も主流のDELE、そしてSIELEの役目

自分の周りにもスペイン語を勉強している友人がいますが、やはり今でもスペイン語の試験といえばDELEという考えの人が多いです。

初めてスペイン語の試験を受けるのならまずはDELEという考えの人、そしてすでにDELEを受験したことのある人は、さらに上のレベルを取得するために再受験する人も多いです。そう考えると現在でもまだまだDELEの方が主流なのかなと思います。そしてSIELEにはSIELEの役目があるのだなというのも同時に感じたのです。

DELE:学習の成果を試したい人向け

SIELE:すでにDELEのレベルは取得済みだけども、現在の実力のアップデートをはかりたい人や、就活等でスキルを履歴書に書く必要がある人向け

こう見るとSIELEはDELEのプラスα的な立ち位置にあるような気がします。しかし今の世の中、ものすごい速さで変化していますからSIELEの方が主流になる時代もやってくるのかもしれませんね。

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