リマにはロモサルタードの名店がいろいろとありますが、その中でも今回は味も見た目もオリジナリティのあふれているロモサルタードの専門店をご紹介しようと思います。
とにかくメニューの種類が豊富
今回ご紹介するお店は、リマのリンセ地区にあるDoomo Saltado(ドーモ・サルタード)というお店です。Doomoというのは日本語の「どうも」からきているのだとか。
移転したばかりのようで店内はとてもキレイ。広くて開放感があります。移転前はもっとこじんまりとしていて、壁一面にはアニメが描かれたりしていてオタク感の出ているお店だったようです。新店舗はずいぶんイメージチェンジして洗練された感じですね。
メニューを見ると「Saltado(サルタード)」という言葉がたくさん出てきています。ペルー料理のロモサルタードなどでも使われているこの言葉は、炒め物料理のことを言います。このお店の名前にも使われている単語なだけあって、さすがにサルタード系の料理が充実しています。
そしてこちらのお店には、日本とペルーの料理を融合させたようなニッケイ・フュージョン料理もあります。料理もお店の名前も日本とのフュージョンで面白いですよね。
ニッケイ・フュージョン料理代表格のマキ (MAKI)。ピカチューマキとかドラゴンボールとかアニメの名前がメニューになっていて、旧店舗の名残を感じるオタクっぽさが面白いです。
ここではサルタード系とマキを紹介していますが、その他にもラーメンや焼きそば、唐揚げなどの日本料理、そして中華料理からきているチャウファというペルー風チャーハン、タクタクという煮込んだ豆とご飯を炒めた料理など様々で、メニューの種類がとても豊富です。どれも美味しそうなものばかりで選ぶのにかなりの時間悩んでしまいました。
メニューはお店ホームページから見ることができます。
醤油とバルサミコのソースが美味しすぎる!
まず飲み物はいつものように紫トウモロコシのジュース、チチャモラーダを注文。冷たくてさっぱりしたチチャモラーダは暑い日などに飲むと本当に美味しいです。
器はちょっと和風な感じでした。ペルーでニッケイ・フュージョン料理のレストランに入ると和風の器を使っているところも多く、なんとなくホッとして癒しを与えてくれます。
そして数々のサルタード系料理の中から悩み抜いて選んだのは、カウサというマッシュポテトのペルー料理と、ロモサルタードが融合したカウサ・コン・ロモサルタード(Causa con Lomo Saltado)。お値段は32ソル(約960円)。
ここのロモサルタードはベースとして3種類のサルタードがあります。
- 普通のロモサルタード
- ドーモサルタード(ヒレ肉)
- チキンのロモサルタード
そして付け合せを自由に選ぶことができます。カウサ以外にも、タクタクやチャウファ、タジャリンというスパゲティのようなものなど様々です。
今回は普通のロモを頼んでみました。お肉が少し硬めだったので、もう少しお値段のはるドーモサルタードだともっと柔らかい部分(ヒレ)のお肉になるのかなと思いました。
ソースの味は少し濃いめ。醤油とバルサミコ酢の効いた味がなんとも美味しくて、マッシュポテトの間に茹でチキンの挟まったカウサがどんどん進んでしまいます(もちろん白いご飯にもカウサ以上に合うと思います)。食べ終わってしまうのが惜しいほど美味しく、無心に食べてしまいました!
再訪してニッケイ・フュージョン料理にも挑戦
メニューが豊富なのでこの店に初めてきた時には、もうリピート決定だなと思ってました。どうしてもマキを食べてみたかったのです。
マキの種類も多めなので本当に迷いました。しかし結局のところ、なんだか名前に惹かれて頼んでしまったのがこのMAKI CHAN。自分もマキなのでなんとなく・・・。MAKIとは巻き寿司のことですが、CHANというのはチャンチョ(CHANCHO)という豚肉のことを指しているんだそうです。
リマで食べるマキの味のレベルは高いと思います。ご飯はモチモチしてるし巻いてある揚げ物類もカリカリで食感も良くて、あまりハズれることはありません。見た目も創造的で面白いし、味もピリ辛だったりほんのりライムの味がしたりと、日本の巻き寿司とは全く別物。遊び心を感じるペルー料理(ニッケイ・フュージョン料理)のマキは日本の寿司と思って食べるものではありませんよ!
Doomo Ramenというのも注文してみましたが、こちらは普通のチキンラーメンという感じでした。完全な日本料理はやはり日本の方が・・・いいです。ここはやはりペルー料理かニッケイ・フュージョン料理がおすすめ。
食後にマンサニージャというハーブティーでリラックス。3ソル(約90円)
地元で愛されているお店
見て!このサラリーマンの多さ!
このお店に初めて来た時は午後2時を過ぎていたにも関わらず満席で、20〜30分ほど待ちました。そしてさらにこの日は平日のランチタイムだったにも関わらず、5つほどの誕生日グループが。店員さんとお客さんでハッピーバースデーの曲を歌っていました。日本でもこういう光景って見かけるけど、平日のランチでこういうのってなんかやっぱりラテンの国だなって感じました。地元地域のサラリーマングループや女子会グループなど、本当にいろんな客層の人たちから愛されているお店なんだなと感じました。次から次へのひっきりなしにお客さんが来ていて、3時過ぎたころにようやっとひき始めた感じでした。
観光でペルーに滞在している場合、ミラフローレスなどを拠点にしていると少し行きづらい場所にあるかもしれませんが、このお店のあるリンセという地区には美味しいレストランやナイトスポットなども色々とあるようですので、少し冒険してみたい人には来てみる価値があるかもしれません!
【Doomo Saltado】
外観はこんな感じです。
ミラフローレスの中心にあるロータリー、オバロ・デ・ミラフローレスからセントロ・デ・リマの方へ一直線にのびているアレキパ通りと交わっているハビエル・プラド通りの角から4ブロック、さらに2ブロックほど進行方向右側に行ったところにあります。
住所 : Ignacio Merino 2501, Lima 15081, Peru
営業時間:12:00〜22:30、日曜日のみ12:00〜18:00