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Netflixのドキュメンタリー番組「Street Food:ラテンアメリカ編」を見ました。私はNetflixには加入してなかったんですが、この番組を見るためにわざわざ登録してしまいました。それほどまでに惹きつけられたのは、シリーズの中にリマのセビチェ編があったからです。

Street Food:ラテンアメリカ編のエピソード一覧

まずはこの「Street Food:ラテンアメリカ編」の全6シリーズの内容を見てみましょう。

Episode 舞台となった都市 登場したストリートフード
1 アルゼンチン・ブエノスアイレス チョリパン、エンパナーダ 他
2 ブラジル・サルバドール フェイジョアーダ 他
3 メキシコ・オアハカ トラユダ
4 ペルー・リマ セビチェ、ピカロネス 他
5 コロンビア・ボゴタ アヒアコ、バンデハパイサ 他
6 ボリビア・ラパス レジェナ デ パパ 他

はじめにエピソード一覧を眺めた時も、やはり美食の国と言われるペルー編に期待が高まるばかりでした。

リマ編:観光局の映像を見ているかのようだった

というわけで、まずはリマ編から観賞スタート。

一番目に見たので他のエピソードと比較しながら見るというよりも、セビチェという食べ物をどうストリートフードとして紹介しているのかという視点で見ました。でも私は個人的にセビチェはストリートフードだと思っていないので(後述します)、やはり見ているうちに「ストリートフード」の番組であるという意識が薄れきて、リマという街、そしてそこで生活している人々をどのように描写しているのかと言ったところばかりに目がいってしまいました。

途中、ペルーのトップシェフでもあるガストンアクリオさんが出演してペルー料理についてコメントしている場面などもあり、ずいぶんと豪華なドキュメンタリーだなって思うところも。ペルーの人々がいかにペルー料理を愛し誇りに思っているか、そういうのを感じるところや、代表的なペルー料理が次々と紹介される所など、まるで観光局のプロモーションビデオでも見ているかのようでした。

しかしリマ編から始まり、他の全エピソードも見ているうちに私にはどうしても引っかかることが一つありました。

セビチェはストリートフードなのだろうか?

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熾烈に争われたストリートフードの人気投票

そんな引っかかる気持ちを持ちながら見ていたのは私だけではなく、実は大勢いたというのがわかってきました。特にそう思っていたのは、ペルーの人やペルー料理をこよなく愛する人々。

実はこの番組をめぐって、どのストリートフードが南米でナンバーワンかを決定する人気投票が行われていたそうです。愛国心の強いラティーノスたちの間では熾烈なバトルが繰り広げられ、特に上記した表の赤い文字で書かれていた3つのストリートフードとの接戦となったようです。

  • チョリパン(アルゼンチン・ブエノスアイレス)
  • トラユダ(メキシコ・オアハカ)
  • セビチェ(ペルー・リマ)

(投票の経過を伝えるTwitterの投稿)

中でもトラユダセビチェはチョリパンに大差をつけて上位を争い、結果トラユダがセビチェを制してナンバーワンを獲得しました。

しかし、この人気投票自体を疑問に思う多くの人たちがTwitterなどで反論。結果に納得いかないとかではなくて、そもそもセビチェはストリートフードとして争うような食べ物ではないと。

セビチェはストリートフードではない

私が思ったところもここなんです。私はセビチェをストリートで食べることはありません。怖くて食べれないです。

一度、リマで開催されていたMIXTURA(ミストゥラ)というグルメフェスで屋台のセビチェを食べましたが、その後ナゾの体調不良になってしまい、まともな食生活どころか外出することもできず旅行の2〜3日が無駄になってしまったことがあります。

リマにはセビチェを売りにしているレストランがたくさんあって、この番組に出ていたAl Toke Pezのような庶民的なところから、超高級レストランまで様々な場所で食べることができます。もちろん市場の中にある屋台でもセビチェは人気があり、旅行者たちの心を掴んでいるのも確かです。

しかし、やっぱりセビチェのような火の通ってない生モノは危ないです。旅行中は食べないほうが無難です。

そしてこの番組や人気投票の結果を見て「ペルーに行ったらセビチェはやっぱりストリートで!」みたいに思うような人が増えて欲しくないなって思いました。もし屋台とかで食べたいなら、ペルーでやりたいこと、行きたいところへ行き尽くした後に食べるのをおすすめします。

私がメキシコに住んでいた時は屋台のものをよく食べていました。おかげ様でこちらでももれなくナゾの体調不良に見舞われ、1週間近くまともに生活できなくなったこともありました。この時は病院で処方された薬も飲みました。

ストリートフードっていうのは行列ができていたり、人だかりができてたりすると気になってつい食べてみたくなるし、そこで美味しいものに出会えた時にちょっとした幸せな気分になる。それが魅力でもあると思っています。しかし!引き換えに衛生面で見るとダメージ受ける可能性だってあるってことを忘れてはいけないと思います。

リマのセビチェ屋さんLa picante(ラピカンテ)

セビチェはストリートで食べるべきではないと言い張ってしまいましたが、じゃぁペルーへ行ったらどこで食べればいいんだ!ってなってしまいますよね。

実はセビチェのあるレストランはどこにでもあるし、おすすめしたいところはたくさんあるんです。逆にストリートの美味しいセビチェを探すほうが難しいぐらいかもしれないです。

番組でも出ていたAl Toke Pezもギリ食べに行けそうかなという感じのお店だったので、Netflixに出ていたお店ということで一度行って見る価値があるかもしれません。私もいつか訪れてみたいです。

ここではリマでも比較的治安の良いと言われているヘススマリア地区にあるセビチェリア(セビチェ屋さん)をご紹介しようと思います。

お店の外観

このLa Picante(ラピカンテ)は住宅街の中にあります。セビチェは早い時間に食べるほど新鮮で美味しいと言われていますが、ランチタイムからもう大盛況で時間帯によっては待つ可能性も。※日中のみの営業

セビチェリアということで、セビチェのメニューが豊富でしたが、他のペルー料理も揃っています。

トラディッショナルなセビチェ
レチェデティグレとインカコーラ

レチェデティグレという料理は、魚の出汁で作ったセビチェの汁のようなもので、ライムがきいていてけっこうすっぱ目でした。横に添えられているイカのフリットはサクサクで中はフワフワ!レチェデティグレに浸して食べると美味しいです。

【La Picante(ラピカンテ)】

住所:Av. Húsares de Junin 651, Jesús María 15072

営業時間:月〜金 11:30〜16:30、土日 12:00〜16:30

ホームページ:https://lapicante.pe

当ブログで紹介しているセビチェ屋さんLa Picantería(ラピカンテリア・名前が似てる…)もおすすめですよ!

「Street Food:ラテンアメリカ編」、ペルーにだけフォーカスして感想を述べてきましたが、その他のエピソードはしっかりとストリートフード感が出ていた感じがします。

なぜかリマだけ主人公が男性だったけども、他のエピソードでは全てワケあり人生を歩んできて強くなった女性たち。彼女たちの人生をストリートフードが引き立てている感じでした。

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